終活 ってそもそもどんなもの？ 家族の負担を軽減し、豊かな老後を迎えるための方法について解説。
目次
終活 とは何か？
終活 は「人生の終わりについて考える活動」のことで、近年、多くのメディアで取り上げられています。
今回は 世田谷区 で 相続・不動産 専門の行政書士事務所を営む行政書士が、 終活 とはそもそも何なのか？ということを解説します。
終活 の具体的な活動内容は個人によって異なり、遺産相続や遺品整理の準備、人生観や半生を綴ることが一般的です。 終活 は個人の自由ですが、次のような目的を達成する手段として取り組む人が増えています。
終活 の目的と意義
老後の不安を解消し、豊かに暮らすための終活
終活 は単なる死の準備ではなく、残りの人生を前向きに考える活動です。働き盛りの世代にできなかったことにチャレンジしたり、新しい趣味を見つけたりすることも 終活 の一環です。また、老後の生活にはお金が必要です。資産形成に取り組むことで、老後のお金の不安を解消することも終活の目的の一つです。
家族の負担を減らすための終活
人が亡くなると、遺された家族は葬儀や墓の手配、遺産相続、遺品整理など、さまざまな手続きに追われます。これらの手続きを行うには、多くの情報が必要です。 終活 の一環で必要な情報をエンディングノートに書き留めておけば、家族への負担を減らすことができます。
家族間のトラブルを防ぐための終活
遺産相続を巡る争いは珍しくなく、訴訟に発展することもあります。 終活 を通じて財産の相続方法や分配の仕方を決めておけば、トラブルをある程度防ぐことができます。
終活の準備のための4つのステップ
終活 には決まったルールはありませんが、行き当たりばったりでは手間や時間がかかることがあります。そこで、 終活 を始める前にやっておきたい準備は以下の4つです。
STEP1. 身の回りの物の整理を行う終活
生活必需品や趣味の物、思い出の品など、さまざまな「モノ」が蓄積します。遺品整理は時間と手間がかかるため、生前から必要なもの、不要なものを仕分けし、少しずつ断捨離を進めることで、死後の遺品整理の負担を減らすことができます。
STEP2. 医療や介護、終末期の希望をまとめる終活
大きな病気やケガをした場合、意思疎通が困難になることがあります。かかりつけ医の情報と共に、どんな医療・介護を受けたいか希望をまとめておくと、家族がその意思を医療機関や介護施設に伝えやすくなります。
STEP3. 葬儀の規模や内容を検討する終活
葬儀には一般葬、家族葬、直葬などさまざまなスタイルがあります。自分の希望や葬儀用の貯蓄に応じて、どのくらいの規模・スタイルの葬儀を望むのか、あらかじめ考えておくと葬儀の手配を円滑に進められます。
STEP4. 遺言書・エンディングノートを活用する終活
エンディングノートとは、自分の死後、家族に伝えておきたいことをまとめておくノートです。個人情報、交友関係、遺品やデータの情報、資産関係、葬儀や墓に関する希望、医療・介護の希望などを書き留めておくと、家族がスムーズに手続きを進められます。
遺言書については、こちらの記事もご確認ください。
また、近年始まった自筆証書遺言の法務局保管制度については、こちらをご確認ください。
保険の見直しも終活の一部
終活 の一環として、加入している保険の見直しも重要です。年齢を重ねるにつれて医療費は増加します。若い頃に加入した保険を見直し、現在の健康状態やライフステージ、家族の状況に応じて適切な保険を確保しましょう。
終活 の準備で注意したいポイント
デジタル終活を忘れない
物理的な品物だけでなく、PCやスマホなどに残されたデータも整理が必要です。相続や財産に関するデータは残しつつ、他人に見られたくないデータはあらかじめ処分しておきましょう。また、サブスクリプションサービスのアカウント情報もエンディングノートに記載しておくとよいでしょう。
ポジティブな計画を立てる
終活 は家族の負担を減らすだけでなく、自分自身のためでもあります。やりたいこと、挑戦したいことなど、ポジティブな計画を立てることで、残りの人生をより充実させることができます。
家族の意見も取り入れる
葬儀や相続などを独断で決めると、後のトラブルの原因になることがあります。家族にも相談し、意見やアドバイスを取り入れるようにしましょう。
まとめ
終活 はより良い最期を迎えるための大切な活動です。家族の負担を減らすだけでなく、自分の残りの人生を充実させる手段としても有効です。エンディングノートを活用し、医療や葬儀に関する希望をまとめておくとよいでしょう。あわせて、必要な医療費や葬儀代の準備として、保険の見直しも重要です。
以上が、 終活 の目的や準備、注意点についての解説です。ぜひ参考にして、終活をスムーズに進めてください。
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